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【VJ初心者のための】プロジェクションマッピングの原理とやり方
最終更新:

【VJ初心者のための】プロジェクションマッピングの原理とやり方

近年、大型遊園地や学園祭などで見かける映像を使った技法「プロジェクションマッピング」についてです。

小規模なものなら個人でも可能ですので、ぜひ参考にしてみてください。

プロジェクションマッピングとは

プロジェクションマッピング

http://o-dan.net/ja/

まず「プロジェクションマッピング」について説明します。

まずはプロジェクションマッピングの映像をご覧ください。

「プロジェクションマッピング」というのは、プロジェクション(=投影)とマッピング(何かに割り付けるという意味)が合わさった言葉で、単に平面に映像を投影するのではなく、投影する対象(立体の建造物など)に映像を張り合わせるという映写方法のことです。

実は手軽にできるプロジェクション・マッピング

「プロジェクションマッピングをやる」と聞くと難しい思われますが、実は意外と簡単なんです。

さすがに上の映像の様に、大規模なマッピングとなると個人には難しいです。

一千万円超のプロジェクター複数台使ってますので。

でも屋内なら、ごく普通のパソコン1台と、数万円のプロジェクター1台、それにプロジェクションマッピングのソフトだけで立派なプロジェクションマッピングを行えます。

ソフトはスイスのGarageCUBE(ガレージキューブ)社が開発している「MadMapper」が一番よく使われています。

これは無料の体験版もありますので、みなさんも試してみましょう。

他に代表的なソフトはResolume ArenaMAPIOがあります。

プロジェクションマッピングに必要なもの

この3点を用意します。

マッピングの手順

実はマッピングでやることはこれだけです。

基本的な考え方は至ってシンプルです。

プロのすごいマッピングは、そこにアイデアを追加して凝ったことをやるのです。

立方体

今回はこの立方体にプロジェクションマッピングを行うことでやり方を解説します。

この立方体はスチレンボードを加工して作りました。

スチレンボードは文具店に売ってます。

スチレンボード

それでは以下解説。

機材設置とパソコンで映像出力の設定

まず機材をつなぎます。

プロジェクション・マッピングの機材のつなぎ方

パソコンとプロジェクターの電源を入れます。

すると映像が映されます。

プロジェクター映像

プロジェクターの映る範囲にオブジェを配置します。

プロジェクターの映る範囲にオブジェ

パソコンで映像出力の設定をします。

Macの場合、システム環境設定から「ディスプレイ」を選択。

「配置」ボタンをクリック。

「ディスプレイをミラーリング」のチェックを外します。

Macディスプレイの配置

これでプロジェクターとPCで、別々の画面が表示されるようになります。

プロジェクターの映る範囲にオブジェ

MadMapperの使い方

MadMapperを起動します。

MadMapper

メニューバーの「Output」から「Full Screen Mode」を選択します。

MadMapper Full Screen Mode

するとMadMapperの映像がプロジェクターに出力されます。

ただし、まだ何も作業していないので、このようになります。

「サーフェス」を追加します。

MadMapper サーフェスを追加

すると、プロジェクターに映像が映されます。

プロジェクターの映る範囲にオブジェ

次にサーフェスを変形させて、オブジェクトの面に合わせます。

サーフェスの四隅をドラッグして、オブジェクトの角に合わせます。

プロジェクターの映る範囲にオブジェ

動画を追加して再生します。

プロジェクターの映る範囲にオブジェ

これを他の面にも行います。

プロジェクターの映る範囲にオブジェ

ご覧のとおり、MadMapperを使うと驚くほど簡単に本格的なプロジェクションマッピングができます。

まとめ

VJやライブなどでも大活躍するプロジェクションマッピングですが可能性はまだまだあります。

アイデア次第で他にも面白いことを演出できます。

例えば学校で文化祭などでやってみるのも面白いですね。

学生さんなら学校のプロジェクターが借りられますね。

ライタープロフィール

アニソンVJ

VJ ctg

2010年にVJを開始。

師匠もいない中、ネットで情報を収集したものの、まだVJの情報が少なく、独学でVJの研究を進め、ときには新しい機材の人柱になりながらノウハウを蓄積。

それを初心者や後輩に伝える活動をしている。

出演イベントのジャンルはEDM, ハウス、テクノからアニクラまで幅広く手がけ、規模は20人から300人まで多数出演している。

ウェブサイト:http://ctg.hatenadiary.jp/entry/1305

ブログ:http://ctg.hatenadiary.jp

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